キッチンカー「MoiMoi」数種類のピタパン提供、姉崎大根の魅力届ける

「MoiMoi」店主の福原優衣さん

 「MoiMoi(モイモイ)」がキッチンカーでの営業を始めて2年が経った。運営は店主個人。

 MoiMoiはフィンランド語で「やぁ」や「またね」という意味があり、気軽に来て、また会えるようにと願いが込められている。キッチンカーは白やブラウン、グリーンなどの色合いを取り入れ、北欧風のデザインにした。

 店主の福原優衣さんは市原市の出身。実家は農家を営んでいて、姉崎地区のブランド野菜「姉崎大根」などを栽培している。カフェ・居酒屋やイタリアンで経験を積み、コロナ禍にはキッチンカー事業にも携わった。

 自身でキッチンカー事業を始めた経緯について、福原さんは『姉崎大根は食通の間では有名なブランド野菜だが、地元でも知らない方が多い。家業を継ぐことはできなくても、1人でも多くの方に姉崎大根の美味しさを届けたい。前職でも運営経験があり、移動しながら各地で魅力を伝えられるキッチンカーを選んだ』と話す。

 姉崎大根は2013年(平成25年)に日本農業賞の特別賞を受賞したブランド大根。「JA市原市姉崎集荷場」(深城826)に集められ、厳しい基準をクリアしたもののみが出荷される。コロナ禍では学校の休校や飲食店の休業に伴い、大量廃棄を余儀なくされたという。『台風などの影響で出荷が難しくなることもある。少しでも廃棄を減らす助けになれれば』と福原さん。

 フードは、ヨーロッパ南部や中東で親しまれる「ピタパン」をメインで提供し、市原市で採れる旬な野菜を具材に使う。ピタパン以外のメニューも全て手作りにこだわる。

 1番人気の「豚バラと姉崎大根のアラビアータ風煮込み」(600円)や週末限定の「ロースカツとレモンタルタル」(700円)、スイーツピタパンの「チョコバナナ」(500円)など。毎週水曜日は市原市役所でピタパンとスープのセットメニュー(ピタパンの価格+400円)も販売する。

 ドリンクは、コーヒーや紅茶、カフェラテ、レモンティー、レモンスカッシュ(以上300円)を用意。その他、大根型のクッキーを乗せる「ごろごろ苺ミルク」(600円)や、数種類のスパイスと唐辛子をブレンドした「クラフトジンジャエール」(500円)などをそろえる。

 今後の展望について福原さんは『新たに東京都での営業許可を取得したため、より多くの場所に姉崎大根の魅力を届けていきたい。規格外の大根を使ったソースや漬物作り、姉崎大根のEC販売にもチャレンジできれば』と話す。

営業日時は公式Instagramにて発信する。

MoiMoi(Instagram)

https://www.instagram.com/kitchencar.moimoi

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