市原に「トレーテル」 小湊鐵道100周年とコラボ、災害時の避難拠点にも

「トレーテル市原牛久店」店長の深山康平さん

 「トレーテル市原牛久店(以下、トレーテル)」(市原市牛久568、0436-50-1108)がオープンして1年がたった。運営は元気なまちづくり株式会社 トレーテル事業部(牛久555)。

 トレーテルは、トレーラーハウスの製造や販売、修理をする「カンバーランド・ジャパン」(長野県)の代理店。トレーラーハウスの展示や宿泊、販売を行う。社長の原地利忠さんはビジネスホテルの経営をしていた際、収益性が悪くなったタイミングを経験し、拠点を移動できるホテル事業ができたらと考えていた。

 トレーラーハウス事業を始めた経緯について、原地さんは『東日本大震災が起こった後、復興が進んだのちに再開発が行われた場所でトレーラーハウスが宿泊施設として活用されていった。実際に泊まってみたところ、居心地がよく災害時の避難拠点になることも知った。土地さえあればどこでもホテル営業ができ、不要になったら販売もできるトレーラーハウスに可能性を感じて事業を始めることにした』と話す。

 トレーラーハウスの部屋タイプは6種類。12坪の「ブルーキャビン」と「グリーンキャビン」、「プレミアムキャビン」、「小湊キャビン」の他、6坪の「エコノミーキャビン」と「ビジネスキャビン」がある。料金は7,150円〜、休日や時期によって価格は変動する。

 スタンダードプランの「ブルーキャビン」と「グリーンキャビン」はお風呂、トイレ、キッチン、ダイニングが共通の設備。寝具はセミダブルの「ブルーキャビン」がカップル向け、2段ベッドを用意する「グリーンキャビン」が家族向けとなっている。ウッドデッキも完備され、バーベキューなども楽しめる。

 「プレミアムキャビン」はデザイナーが内装を担当し、スタンダードプランのワンランク上の仕様になっている。「小湊キャビン」は小湊鐵道100周年を記念してコラボしたトレーラーハウス。キハ200形と同様のカラーリングで、室内には小湊鐵道ゆかりのグッズや写真が飾られている。

 「エコノミーキャビン」と「ビジネスキャビン」はスタンダードプランの半分のサイズのため、1〜2人の宿泊に適している。トイレと浴室が一体になっているユニットバス仕様で、ベッドとダイニングも完備。キッチンはエコノミーキャビンのみ設置されている。「エコノミーキャビン」は1棟、「ビジネスキャビン」は4室をそろえる。

 今後の展望については『トレーラーハウスの宿泊目的以外にも、ゴルフで市原に来た方やドイツ村の観光帰りに利用する方は少なくない。まずは宿泊してもらい、トレーラーハウスの良さを体験してもらいたい』と店長の深山康平さん。

 社長の原地さんは『能登半島地震時には、日本RV・トレーラーハウス協会へ800台の貸し出し要請があった。しかし、実際に派遣できたのは約150台だったそう。全国にトレーラーハウスが普及すれば災害時に必要数を供給できるため、普及活動にも力を入れられれば』と意気込む。

営業時間は年中無休。

トレーテル市原牛久店

あわせて読みたい
【公式】トレーテル | 千葉県市原市でトレーラーハウスの宿泊予約 千葉県市原市でトレーラーハウスの宿泊予約
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次