学習支援事業「ねこまろ」 根形小児童を対象、陶芸通して多世代交流の場に

「ねこまろ」集合写真

 「ねがたオープンキャンパス(以下、ねこまろ)」が夏休み期間中に根形交流センター(袖ケ浦市下新田1277)で開催された。主催は根形交流センターとN.O.C、共催で地域住民会議「根っ子の会」が関わる。

 2014年(平成26年)にスタートした同事業は今回で12回目。対象は根形小学校の児童で、学習支援を行う通常版と陶芸などの体験教室を開く特別版の2種類で運営される。2025年は通常版が7月24日・25日、特別版が8月9日・23日に開催された。

 開催の経緯について、第9回から同事業に関わる根形交流センター職員の小倉康嗣さんは『2014年の成人式後に根形地区の新成人から「地域へ恩返しがしたい」と申し出があった。その後、成人式実行委員の代表者から正式に根形交流センター(当時は根形公民館)の館長に相談があり、打ち合わせを重ねて学習支援の開催に至った。』と話す。

 ねこまろは「根形公民館に集まろう」を縮めて、愛称として呼びやすいように考案。2014年当時の新成人で結成されたN.O.Cにより名付けられた。

 通常版は、夏休みの宿題や勉強でわからない項目をボランティアスタッフの中高生がサポートする。そのほか、根形交流センターの登録サークルが協力し、自由研究や化学工夫工作、ポスター製作などの宿題支援にも対応する。定員は50人。

 特別版では市内の交流センターで唯一、陶芸窯がある特徴を活かして陶芸体験教室を行う。陶芸サークル協議会の協力を得て昨年度から開始した。お皿やコースターなどを制作し、11月に開催される公民館まつりで展示をする。定員は30人。

 2025年は3〜4年生の参加が約半数を占めた。『本格的に習い事が始まる前の世代が多く参加していた。夏休みの宿題がすでに終わっている参加者には、市販の問題集をプリントして渡すなど対応する』と小倉さん。

 今後の展望について小倉さんは『ねこまろは根形地域の多世代交流の場であり、夏休みの恒例として根付いているイベント。近年は過去の参加者がボランティアスタッフとして参加してくれるなど、地域の方々の支えで続けられている。ただ、活動人員は減少傾向にあり、ねこまろをより多くの方に知ってもらえるよう努めていく。引き続きN.O.Cのメンバーと協力して企画・運営していければ』と話す。

ねがたオープンキャンパス(ねこまろ)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次