大衆中華「ホサナ」 袖ケ浦のご当地麺、ホワイトガウラーメンの生みの親

「大衆中華ホサナ」店主の岩崎潔さん

 「大衆中華ホサナ(以下、ホサナ)」(袖ケ浦市蔵波台2-23-23、0438-63-4378)が2025年に創業32年を迎えた。運営は店主個人。

 ホサナは1993年(平成5年)3月23日に蔵波台の貸店舗にて営業を開始し、1998年(平成10年)に現在の場所へ移転した。席数はカウンター4席、テーブル16席、座敷8人席を用意する。麺類やご飯もの、一品料理など品数は200種類近く。

 店主はクリスチャンで、店名の「ホサナ」は聖書の言葉(祝福あれ)から引用したという。看板の子ロバも救い主の象徴で、住民のために役に立ちたいという想いが込められている。

 調理師学校を卒業後、日本橋の中華料理屋や千葉市のホテルなどで中華料理の腕を磨いた。その後も、木更津市内の大学で学食の中華料理を担当しつつ、洋食の技法も学んだという。

 袖ケ浦市に出店した経緯について、店主の岩崎潔さんは『房総といえば醤油味のこってりとした「竹岡式ラーメン」が有名だが、中華の経験を活かしてあっさり系のラーメンで勝負したいと考えた。出店場所を探していた当時はアクアライン工事の真っ只中。工場地帯で働く人も多く、街として伸びていく地域だと思い、袖ケ浦に出店を決めた』と話す。

 ホサナで提供する「ホワイトガウラーメン」(850円)は牛乳を使った袖ケ浦発祥のご当地麺。2011年(平成23年)2月に開催された「袖ケ浦ご当地グルメ王座決定戦(袖-1グランプリ)」に向けて開発し、見事グランプリに輝いた。2025年には袖ケ浦市内で4店舗が提供する。

 ガウラーメンのベースとなる牛乳は袖ケ浦産を使用。牛乳のクセを無くすためにショウガを加え、スープになじむようクリームチーズを入れる。「のりチーズガウラ」(960円)や「ごまたんたんガウラ」(990円)など、セットメニューや期間限定を含めると7種類用意する。

 『袖-1グランプリ開催前に袖ケ浦市の観光協会から、ご当地ラーメン開発の依頼を受けた。妻の実家が酪農をしていたことから、牛乳を使ったラーメンを作れないかと試行錯誤した。クリームチーズのアイディアは大学の学食での経験が生きている』と岩崎さん。

 一品料理は、一口タイプの「匠(たくみ)餃子」(5個、360円)のほか、「五目あんかけ焼きそば」(900円)、「五目チャーハン」(200g、580円〜)など。岩崎さんは『五目あんかけ焼きそばはホテルで、チャーハンは日本橋の中華料理屋で学んだ味を再現している。袖ケ浦でも本格的な中華の味を提供したかった』と話す。

 ドリンクは、生ビール(小=490円、中=690円)、瓶ビール(650円)、レモンハイ、ウーロンハイ(以上570円)、焼酎ボトル(いいちこ=2,500円、黒霧島=2,800円)などをそろえる。

 今後の展望について岩崎さんは『元祖ガウラーメンの店舗として美味しいものを提供し続けられるよう、他のお店とも切磋琢磨していきたい。ネット販売やふるさと納税の返礼品としても購入が可能なため、市外の方にもガウラーメンを広めていければ』と意気込む。

営業時間は平日・土曜の11時〜14時30分、17時〜22時(ラストオーダー21時)。日曜定休。

大衆中華ホサナ

大衆中華ホサナ
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