





絶滅危惧種のハチ「ニッポンハナダカバチ」が、7月7日に市原市青葉台地区の公園で見つかった。
ニッポンハナダカバチは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少なハチ。海岸や河川敷の柔らかい砂地に、深さ数十cmの巣穴を作って生活する。黒い体に黄白色の模様が特徴で、口のあたりが鼻のように伸びていることが名前の由来だという。
発見されたのは、青葉台地区にある白尾公園、東公園、南公園の3か所。白尾公園で犬の散歩をしていた男性が発見し、青葉台7丁目町会と西部地区公園管理所で確認した。
発見から保護までの経緯について、青葉台7丁目副会長の板橋武さんは『ハチを発見した男性は昆虫に詳しく、どのように保護すればよいか対応まで教えてくれた。連絡を受けて公園を見回りした結果、特徴と合致するハチや小さな巣を確認。回覧板で砂場に立ち入らないよう地域住民へ要請した』と話す。
当日には公園管理所により砂場にロープが張られ、立ち入らないよう掲示が設置された。青葉台町会協議会の藪木秀ニさんは『公園管理所が迅速に対応してくれて安心した。協議会で発行している「広報あおば」でもニッポンハナダカバチの件を取り上げ、地域住民への周知を図った』という。
現在、ロープや注意喚起の掲示は撤去されている。9月以降には砂場に青色のネットを設置。巣を保護する目的で、発見者の男性が教えてくれた対応だという。『ネットは外して遊べるようになっている。地域の方々がルールを守ってくれているおり、大変ありがたい』と藪木さん。
来年以降の対応について板橋さんは『来年の3月以降にネットを外し、向かい入れる準備をする予定。ニッポンハナダカバチを通して、町会の活動も知ってもらえれば』と話す。
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